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POSレジの客層分析ボタンは必要か不要か
ファミリーマート 客層分析ボタン廃止
ローソン 客層分析ボタン廃止
セブンイレブン 客層分析ボタン存続
3大ブランドのファミマ、ローソン、セブンイレブンが今年、レジを刷新しました。
ファミリーマート、ローソンの2社はレジから客の「性別」と「年代」の客層ボタンを廃止したのです。一方、トップを走るセブンイレブンは新しいPOSレジでも客層ボタンを残しました。
みずから店舗研修でレジ打ちを体験したファミリーマートの社長。ただでさえ店員の仕事量が多いうえ、買い物客の年齢を推測してレジ打ちをして大混乱しました。
【客層ボタンは不要になる可能性が高い】
客層ボタンの性別はともかく、年代の入力はいいかげんになりがち。しかもファミリーマートはTポイントカード、ローソンもポンタカードを採用しています。この2社は、ポイントカードによって顧客情報を収集・管理しているため、ポイントカードのお客様に対しては客層ボタンを押す必要もありません。
ファミマは来店客の約4割がカードを利用。ローソンも全体の売上の5割がポンタ会員になっています。
客層ボタンのデータとポイントカードの会員データと照合したところ、ファミマは7割がいい加減。ローソンも会員データのほうが精度が高く、ピンポイントな販促ができると回答しています。
コンビニにかぎらず、商売で大切なのは全体の売上げです。一部の客に人気はあったとしても、売上がさえなければその商品が店頭から消える運命なのは間違いありません。
【POSとは】
いつ、どこで、何が、いくらで、どれだけ売れたといった情報がわかるレジシステムのこと。レシート番号、レジ番号、レジ担当者などもわかる。
経済産業省の定義によれば、光学式自動読み取り方式のレジスターによって、単品別に収集した販売情報や仕入れ、配送などの段階で発生する各種の情報をコンピューターに送り、各部門がそれぞれの目的に応じて有効活用できるような情報に処理、加工し、伝送するシステムのこと。
【POSレジのメリット】
これまでの手打ちレジと比較して、POSレジにはメリットが多くあります。
・価格の打ち間違いがなくなる
・レジ教育や訓練費用が減る
・価格登録ミスの減少
・従業員の不正の防止
・死筋商品、売れ筋商品がわかる
・欠品防止
【POSレジが不要。Amazon Goが見せる未来】
レジのない小売店として話題になっているAmazon Go。いつか現金の使えない、レジのないコンビニも登場するかもしれません。
Amazon Goの仕組みは、まず客はスマートフォンをゲートにかざして入店する。同時に顔認証も同時に行われるため、顔写真を登録していれば不正や成りすましも防止できます。
買物も棚から商品を持ち上げることでスマートフォンのカートにその商品が追加されます。購入をやめて、棚に商品を戻せばカートから削除されます。
店内にはりめぐらされているカメラが、あらゆる角度から商品を画像認識。音声認識によって商品の位置も特定します。棚にも圧力センサー、重力センサー、赤外線などが設置されていて、商品の移動を把握します。
Amazon Goの仕組みは、Amazonのリアル店舗だけでなく、この仕組みを他の小売業にも提供できます。
いつか日本のコンビニもAmazon Goの仕組みを応用したところがでてくるかもしれません。
その場合、客層分析ボタンどころかレジ自体。いいえ、店員自体が商品追加、トラブル対応以外では不要になるかもしれないのです。