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次世代コンビニ(セブンイレブンの場合)
【次世代コンビニ】
人手不足や売れ筋の変化。環境への配慮など、コンビニも次世代に変化しています。
売れる商品をレジやポイントカードで把握するだけでなく、売れない商品もカメラで売り場をチェックすることでデータを収集。
長寿命で省電力のLED照明やノンフロン化した冷凍ケース。さらに自家発電の導入の次は、無人レジの開発・導入など更なる進化をめざしています。
そんななか、盟主でもあるセブンイレブンが創業以来はじめて、なんと40年ぶりに店舗のレイアウトを全面刷新します。
【この10年で売れ筋商品が大きく変化した】
コンビニがPOSレジで数々のデータを収集していることを知らない人はいないでしょう。
そのデータによれば、2006年から2016年までの10年間でセブンイレブンで売れる品目は大きく変わりました。
2006年に比べた2016年の平均販売金額の増減率は増加したものは
・冷凍食品が350%以上
・揚げ物やコーヒーなどのカウンター商品が150%以上
・タバコは30%ちかく
・おにぎり、パン、デザートなどのデイリー商品が10%
などで、逆に減ったものは
・雑貨
・酒類
・雑誌やコミックス
があります。
【セブンイレブンが出した次世代コンビニの答え】
売れる物の売り場を増やし、売れないものの売り場は減らす。スーパーなどでもやっている手法です。
従来の入り口からすぐに並んでいた雑誌売り場を大幅に減らし、壁側から内側に移動。幅も半分に。内側の売り場の棚は6段から8段に変更。
大幅に増えたのは冷凍食品ケース。入口の壁一面に果物など品ぞろえを拡充し、ケースも2台から6台に。出入り口の右側には買った商品を飲食できるイートインスペースがあり、複数人が気軽に座れる。
レジカウンターも入口すぐでなく、店内奥に変更。まるでホテル並みの巨大カウンターを設置。カウンターの長さは従来の3割増しの約9メートル。揚げ物やカフェを充実。
飲料の位置は変更なし。冷蔵食品は旧レジカウンターの位置に移動。
セブンイレブンは2018年2月までに110の新店と、800の既存店を新レイアウトに変更。2022年2月期までには既存の1万店を新レイアウトにする計画です。
【女性客が5割。シニア客は健康・少量が重要に】
セブンイレブンの顧客の49%は50歳以上の女性。つまりシニア。そうなると自然に健康・少量が重要なキーワードになります。
【儲かる宅配を自前で提供】
店であつかう2900品のほぼすべてを500円以上買えば無料で届けるセブンイレブン。
セイノーホールディングスと組み、ハーティストと呼ばれるセブン専属の配達員たちが配達をします。配達員は多い日には30件から40件の配達をこなします。店に行き商品を受け取り、利用者宅に配達する。
セイノーへの手数料はセブン本部と加盟店で折半。1日10件以上の注文があれば十分に採算があう。これまでは店員が通常業務をこなしながら配達していたため、注文に応じきれなくなる不安からサービスを売り込んでいませんでした。
手間が増えず、売上も増える。こうなれば配達サービスが全国に普及するのも早そうです。
【セブンイレブン、次世代型店舗オープン詳細】
2017年の12月7日、都内に改装オープンしたセブンイレブンの次世代型店舗の千代田二番町店。
特長は従業員が効率よく働くことができるようにしたことです。
・商品の入れ替えや補充が短時間でできるよう、すべての陳列棚を引き出せるスライド式にした
・レジ袋を取り出すと、袋が開いた状態ですぐに商品が入れられる
・腰をかがめずにレジ袋が取り出せる
・地面に太陽光パネルを埋め込み、水素燃料電池も併設。外部調達の電力を約3割削減
これにより、店員の作業時間をのべ1日あたり5.5時間短縮できるとのこと。
セブンイレブンは次世代型店舗を全国に普及させる方針です。