飽和するコンビニはスーパーやドラッグストアから客を奪う

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飽和するコンビニはスーパーやドラッグストアから客を奪う

 

2017年7月26日(水)の日経MJに掲載された、第38回コンビニエンススストア調査(16年度調査)によれば、右肩上がりで成長を続けてきたコンビニ市場が踊り場を迎えていることがわかりました。

 

国内全店売上高の伸び率が3.1%と7年ぶりの低水準にとどまったのです。1店あたりの平均日販も5年連続減少、主宰本部の総売上高営業利益率も軒並み低下、1店あたりの1日の平均来店客数も1000人を割り込みました。

 

そしてセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの大手3社のシェアが9割に迫り、大手3社の寡占がさらに強まっています。

 

・セブンイレブン 40.4%
・ファミリーマート 26.9%
・ローソン 21.9%

 

ファミリーマートとローソンの業界再編はほぼ終わり、17年度は大手3社の熾烈なシェア争いが激化することは間違いありません。中堅チェーンの動きも気になります。

 

ただ、国内市場の伸び率が鈍化したうえ限界に近づきつつあります。同じチェーン店で客を奪い合うこともおきているうえ、出店攻勢を続けるドラッグストアとの競争も避けられません。

 

 

 

【とあるドラッグストアの日常風景】

 

 

車で15分ほどにあるドラッグストアに行きました。お目当てはチラシの特売品です。

 

100台以上もとめられる大きな駐車場に車を止めドラッグストア店内へ。店舗面積はコンビニの6倍から8倍はあるでしょう。学校帰りとみられる男子高校生数人が、冷蔵ケースでよく冷えたペットボトルのジュースを買っていました。

 

とにかく日用品が安い。わたしたち家族も広告のトイレットペーパー、ティッシュペーパーを買いだめ。カロリーメイトも1個100円でひとり10個まで買えました。パンも売っています。冷蔵ケースでは、弁当や総菜、納豆やハム、チーズ、牛乳、野菜に生肉まで売っています。冷凍ケースではアイスが毎日半額。

 

もはやドラッグストアではなく、スーパーです。

 

ドラッグストアは、コンビニの定番商品の弁当や総菜まで取扱いを広げ、出店も増やしています。

 

 

 

【第38回コンビニエンススストア調査の方法】

 

 

全国のコンビニエンスストアを運営する38社を対象に、2016年度の店舗売上高、店舗数などについて調査しました。うち有効回答は20社で、ランキング化。

 

 

 

【日用品の値下げとポイント優遇で集客へ】

 

 

定価販売が基本のコンビニですが、4月からセブンイレブンが洗剤などのナショナルブランド(NB)の約60品目を値下げしました。価格を下げることでスーパーやドラッグストアから客を奪いにかかりました。

 

2017年度は4社がナショナルブランドの値下げを増やすと調査に回答しています。なお値下げの原資はメーカー側が負担するため、コンビニへの影響は少ないとみられます。

 

またポイントの優遇も広げます。セブンイレブンはnanaco(ナナコ)をグループ外のマクドナルドなどでも使えるようにします。ローソンはponta(ポンタ)とdポイントを併用。ファミマは10月には全店でTポイントに一本化。ミニストップはイオングループのWAON(ワオン)ポイントカードの取り扱いを始めています。

 

 

 

【セブンが目指すワンストップサービス】

 

 

セブンイレブンは、これまでの目的買いから、買い物をワンストップで楽しむための新型店(郊外モデル店)の出店をはじめました。次世代型コンビニ

 

店舗面積を3割強広げ、入口を店舗中心に据えて真正面にレジカウンターを配置。カウンターは約5割長くなり、イートインスペースも7席あります。通路幅を広げてゆったり感を演出し、冷凍食品とトイレットペーパーなどの日用品を中心に品数を約1割増やしました。

 

商品棚をこれまでよりも15センチ低くして、高齢者や背の低い女性でも商品をとりやすく、店内が見渡せるようになっています。

 

新型店はこれまでの「弁当とジュース」といった目的の商品を素早く購入するだけでなく、日用品もおにぎりも雑貨、インターネットの支払いもすべて一か所(ワンストップ)で客に買い物を楽しんでもらう狙いがあります。

 

じっさい、新型店では客の滞在時間が長くなり、1日あたりの売上も1割伸びました。

 

なおセブンイレブンも含め、ローソン、ファミマも有力ブランドと組みコンビニ限定商品でシニアや女性を取り込む動きをしています。

 

 

 

【AIで顧客管理するファミマ】

 

 

LINEや伊藤忠商事をふくめた3社で「次世代コンビニ」の業務提携をしたファミリーマート。LINE独自のAI(人工知能)とPOSデータを連動させ、顧客1人1人の属性や購買履歴に応じたきめ細かい販促や接客をめざします。

 

具体的には前回サンドイッチを購入した客がサンドイッチ売り場に立つと、スマートフォンにクーポンが届く仕組みになっています。

 

 

 

【ローソンは人手不足に対応】

 

 

どのコンビニでも人手不足はかわりません。ローソンはパナソニックと組み、ICタグを利用した商品会計や袋詰めを自動化する実証実験を実施。店員の仕事量を約1割減らし、実用化後は各店で店員が2人減らせるようにします。

 

セブンやファミマの売る努力にくらべると、どうもローソンは消極的にみえてしまいます。

 

 

 

【Sランク商品に力を入れるファミマ】

 

 

ファミマのSランク商品とは、ファミチキ、おにぎり、焼きとり、冷やし中華など一定の販売量がある主力商品のこと。テレビCMにも力を入れる。

 

商品開発では、かつてセブンで食品本部長を務めた本多氏を商品本部長に据え、セブンを意識しています。

 

 

 

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