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ファストフードの品ぞろえが豊富
【ファストフードが豊富に陳列されている店は繁盛する】
コンビニエンスストア(CVS)の主力商品は、ファストフード(ファーストフード)です。
ファストフードとは、短時間で調理、あるいは注文してからすぐに食べられる手軽な食品や食事のこと。
CVSでファストフードといえば、おにぎりやお弁当、サンドイッチ、飲料など。「買ってすぐに食べる、すぐ飲む」のが特徴です。
CVSは平均100平方メートルの狭い店舗で、3000近い商品を取り扱っています。そして、主力商品は売上の30%近くを占めるファストフードです。
つまり、ファストフードが豊富に陳列されているお店に人は集まるし、売り上げも上がるのです。
【ファストフードをCVSが取り扱う意味】
「どうして、賞味期限が短く、廃棄ロスの発生するファストフードに力を入れるんだ!俺の店では、日に10万円分のファストフードを廃棄したこともあるぞ!」
何もCVS経営のことがわかっていない素人や、儲かっていないオーナーの声が聞こえてきそうです。
コンビニの売り上げは、客数×客単価で決まります。
売り上げを増やしたければ、来店頻度を上げましょう。
一週間に一度しか来ないひとを週に三回来てもらえるようにする。または、朝だけの来店を朝と夜の二回来てもらうようにする。そうすることで、売り上げも単純に二倍、三倍になります。
そして、CVSのお客様の多くがリピーター(常連客)です。
では、あなたに質問です。今朝、来店したお客様が「醤油1リットル」を買って帰りました。そのお客様が、あなたの店にまた「醤油1リットル」を買いに来るのは一体いつになるでしょう。
三か月後?半年後?もしかしたら一年後かもしれません。
でも、ファストフードのお弁当ならどうですか。食べるひとは、朝・昼・晩と一日に三回も食べてくれます。
もうわかりましたね。賞味期限の短いファストフードであれば、弁当なら1日、パンなら2日、牛乳でも3日ほどで食べてしまう、使い切るのです。
食べてなくなってしまった。人間は生きていれば腹が減ります。次に、このお客様はどんな行動に出るでしょう。
そうです。CVSにファストフードをまた買いに来てくれるのです。しかも、賞味期限の短いファストフードを「安いから」という理由で、まとめて買うひともいません。痛んでしまいますから。
つまり、ファストフードの品ぞろえが豊富・充実しているCVSほど、リピーターが多い、儲かる店なのです。
【ファストフード、儲けの本質】
ファストフードは、釣りでいえば撒き餌(まきえ)です。
お客様にお店に来てもらうためのエサ。そして、CVSをよく利用するリピーターは、お弁当やおにぎり、パン以外にも購入してくれます。
ほぼ定価のお茶、コーラなどの飲料も購入してくれます。もしかしたら、利益率の高いプライベートブランド商品(PB)を買ってくれるかもしれません。さらに利益が積み重なるのです。
もちろん、廃棄ロスを注意して発注するのは当然のことですが、機会ロスを発生させるよりマシだと考えましょう。お客様は、買うつもりで来た商品がそのお店に二度ないと、ガッカリして他店に行ってしまいます。客離れが起きます。
機会ロスを恐れて発注を減らす。客がガッカリして来なくなる。ますます売れない。さらに発注を減らす。とうぜん売り上げはガンガン落ちる。
この悪循環を断ち切るためにも、ファストフードは強気に発注をかけましょう。もともと、商品を豊富に陳列しなければ、顧客の購買欲を刺激できないのもファストフードの特性ですから。
ただし、いくら「強気で!」といっても、無計画だったり、無謀すぎる発注をしてはいけません。