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コンビニはすぐに潰れる
【コンビニはすぐに潰れる】
インターネットの掲示板などで、よくある意見が「コンビニはすぐに潰れる」「よく潰れる」です。
残念ながら物事を一面からしか見ない人は、このような意見しか言いませんし、目にしません。それが真実なのか、自分で確かめようとしません。
確かに、個人店ならばシャッターが閉まって張り紙があれば廃業です。しかし、コンビニエンスストア(CVS)の場合は、それだけではありません。
CVSが普及してから約40年。そのあいだに様々な環境が変化しています。人口、年齢、道路などなど。
たとえば、大型商業施設がつぶれて、人の流れが変わることがあります。メインだった大通りが、新たな道路ができて裏道に変わることもあります。徒歩客だけをターゲットにしていたのに、駐車場がないと集客できなくなることもあります。
あなたは、時代や環境にあわせて変化しているCVSが、いつまでも環境の変化に対応しないでいると思いますか。
年齢的に加盟店契約の継続が困難で廃業する方もいますが、ほとんどのオーナー(経営者)は新たな「集客できるよい立地」で営業を再開しています。
ブランドや契約のタイプにもよりますが、追加費用はほとんどかかっていません。
これが「コンビニはすぐに潰れる」「よく潰れる」の真実です。
あなたの近くのCVSが閉店していることと、CVSが飽和している、儲からないことはまた別の話なのです。
【スクラップ&ビルド】
リロケーションともいいます。立地移転による、店舗活性化対策です。CVSがリロケーションを進める理由は大きく3つあります。
・道路環境の変化
CVSの成功の6割から8割は、立地で決まります。
以前はメインの大通りだったのに、新たにバイパスや国道などの新しい道路ができれば、人や車の流れも当然変わります。
来店客数が減少しているのに、その場所にいてもジリ貧です。ならば人がもっと通る場所、売れる場所に立地を変更するのは理にかなっています。
たとえ開店時には好立地だったとしても、周辺環境が変化すれば好立地ではなくなります。そのような場合は、早めにリロケーションをします。
・店舗施設面の改善
商圏に問題はなくとも、お店の老朽化、駐車場不足の場合は、駐車場が確保できる広い売り場面積のとれる立地に移転します。
・競争激化による移転
CVSは、常に新規参入の脅威にさらされています。他社ブランドだけでなく、同じブランドが近くに開店する「自社競合による競争激化」も増加しています。
とくに、ドミナント化がもっとも進んでいるのがCVS業界です。
【ドミナント化とは】
小売業がチェーン展開をする場合に、地域を特定し、その特定地域内に集中した店舗展開を行うこと。店舗が固まっているので、配送などのコストダウンも見込め、経営効率が高まります。
ドミナント戦略には2つの方法があります。
ひとつは首都圏のような有望な地域を優先し、徹底したドミナント化でシェアを確保するケース。セブンイレブンが採用しています。
もうひとつは、他社が出店していない空白地帯を狙って、全国制覇を優先するケース。こちらはローソンが採用しました。
どちらも結果的に、シェアを固めることになり、ライバルチェーンがその地域に進出できなくなります。
【その他】
首都圏では、既存店の近くに空き物件ができ、ライバルが出店してきそうな場合はどうすると思いますか。
既存の店舗を閉店させ、空き物件に新たに出店します。そして、既存店の物件は、大家さんに手をまわしてコンビニ以外に貸してもらうのです。
そうすることで商圏を完全防衛するのです。本部はここまでします。
【セブンイレブンの隣にセブンイレブンができる不思議】
道路をはさんで反対側に同じブランドのコンビニがあるのはたまにみかけます。しかし、同じ敷地内に同じブランドのコンビニが並んでいることがあります。
これは移転リニューアルが理由です。店舗の建替えをするさいによくあるパターンで、お客様に迷惑をかけないよう、お店を休まずにすませるために片方が閉店すると同時に新店舗がオープンします。